「天地人」、もう最終回!!?

来週で最終回って早すぎないか???出だしが好調だったものの、途中から落ち込んだ視聴率も関係あるかな、これ。まぁ俺的にも10月上旬で斬ったわけだが、どうしてつまらなかったを個人的な視点で総括してみた。

  • 合戦の殆どが描かれてない。謙信の戦や関ヶ原の合戦は CGで遠征や包囲の部分だけ描いているが、真田の上田城での戦いや、兼続本人の一番の語りぐさである山形撤退戦が殆ど描かれてない。なので当然戦に関係するキーパーソンたる最上義光等が登場すらしていない。
  • 序盤、お船とのやりとりが良く描かれていたので、おしどり夫婦の描写路線で行くかと思ったら、中盤以降お船のシーンが落ち込み、結局兼続本人の仕事のシーンばっかで一体何の路線で描こうとしているのか判らなかった。折角合戦シーンを控えめにしたのに代わりがこれでは...>全てにおいて中途半端
  • 時代のすっ飛ばしポイントが不明瞭。普通は戦がそのポイントになるんだが、上述の通り省略されたりしているせいでいきなりワープって感じな展開ばかり。そのせいで、おしどり夫婦のいきさつまではしょられてしまっている有様。初々しい状態から、いきなり呼び捨ての間柄に進んだりで混乱。夫婦間の移行期間をもちょっと念入りに時系列で描くべきじゃないのか?これ。
  • あまりにも兼続凄いぜの路線を意識するあまり、歴史で有名な、取り巻く有名武将が殆ど登場してこない。前田慶次や、初期の景勝を支えた執政はもう一人いたはずだが...
  • 歴女ブームらしい(!?)が、それに逆行しているスタンスな脚本だった。
  • 篤姫がヒットしたからって、功績の度合いや表舞台のベクトルが違う直江兼続を同じスタンスで脚本を書こうとする時点で既に間違っている。同じ戦国武将を扱って同スタンスだった「利家とまつ」「巧妙が辻」と比較しても夫婦描写中途半端、歴史上の功績や立場が低く(大名ではない)、更に戦国武将で一番の華である合戦の功績を描きもしなかった時点で終わっている。見事な劣化コピーぶり。

というわけで、龍馬だろうがお江与だろうが、今後の大河ドラマのスタンスが今のままである限り、暫くはスルーだな。以前の大河が中興する時は全部戦国時代の荒々しい生き様を描いたものだった筈だ...